コベカツの送迎の地域差は「事実」、全市的な観点から課題把握[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
コベカツに参加したくても、クラブが遠いうえに、送迎や交通費がかかり、坂道や夜の帰り道も心配で行けない。そうした声が、保護者の方から届いていました。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。
2026年10月8日の決算特別委員会の総括質疑で、コベカツの活動場所まで通う支援を、一部の学校に限らず、移動の実態に応じて広げるよう求めました。多くのご家庭に関わる質疑ですので、ぜひご一読ください。
アンケートで明らかになった、送迎に頼る地域の差
写真は過去の質疑時のものです。
学校の間が遠く、高低差のある地域では、保護者の送迎に頼る割合が高くなっている。これを「事実」とする答弁が、福本教育長からありました。
9月の本会議の時点では、アンケートの結果がまだ示されておらず、この地域の差も明らかになっていませんでした。今回、保護者の方の声と数字を議場で示し、教育長から「事実」と認める答弁を引き出しました。坂道や夜道を通う生徒にとっても、交通費や送迎を担う保護者にとっても、移動の負担を軽くすることに向けて、一歩前進できたと考えています。
10月8日の答弁は市会事務局の文字起こし(未校正)、9月18日の答弁は会議録の未定稿によります。正式な会議録は後日公開されます。
送迎できるかどうかで分かれる、通える子と通えない子
写真はイメージです
8月、あるクラブの代表の方から、遠くの中学校の生徒の保護者が、送迎と交通費の負担で入会を見合わせたと聞きました。翌週、教育委員会にお伝えしました。
9月の代表質疑の翌週には、電動自転車を買い、坂道の多い道を校区外のクラブまで通わせている保護者の声もお伝えしました。そこまでできる家庭は、数えるほどだそうです。
通うための支援として、タクシーの相乗りが、北区の大沢中学校と淡河中学校、西区の神出中学校の三つの学校で実証されています。それ以外の学校では、交通費も送迎も、各家庭が負っています。
移動の支援は、3校で実証中
質疑の趣旨
「保護者の送迎などに頼る」割合が最も高い区は全市平均の2倍程度で、「正式に入会している」割合は全市より6ポイント低い。一部の学校に限らず、移動の実態に応じた支援を広げるべき。
答弁の趣旨(福本教育長)
送迎に頼る割合が高い地域があることは事実。北区と西区の一部は公共交通機関も無く、日常的な移動が困難なため実証をしている。それを検証するとともに、全市的な観点から移動の課題を把握する必要がある。できることは工夫したい。
出典:2026年10月8日 決算特別委員会 総括質疑(市会事務局の文字起こし・未校正)
私が質疑する前の9月18日の本会議では、他の議員の質疑に対し、福本教育長から、この実証を「全市的にやるということはなかなか難しい」とする答弁がありました。保護者の経済的負担は、コベカツサポートをさらに充実させて軽くしたいとしていました。
今回は、実証を検証しつつ、全市的な観点から課題を把握する、という答弁でした。
ただ、月1,500円のポイントは会費専用で、交通費には使えません。移動の負担を軽くする支援を3校の外へ広げるかどうかは、実証の検証とあわせて考えていく段階です。
通えるかどうかで、子どもが選べる活動が変わってしまうのはよくないと考えています。実証の結果を待つ間にも、困っている地域から支援を広げてほしいと求めました。
入会しない理由は、9月の調査で尋ねていませんでした
移動の支援を考えるには、通えずに入会をあきらめた子どもがどれだけいるかを知る必要があります。9月17日の代表質疑でも、公明党の菅野吉記議員が理由の確認を求めていました。
質疑の趣旨
区ごとの結果は非公表で、入会しなかった理由も確認していない。文化系の移行を終えた段階で改めて調査し、入会しない理由も含めて、区ごとの結果を公表すべき。
答弁の趣旨(竹森教育委員会事務局長)
入会が落ち着き、クラブの運営が安定してきた頃に、改めてアンケートを実施したい。その際には入会しない理由も項目に加えたい。区ごとの公表も含めて、公表の仕方を検討したい。
出典:2026年10月8日 決算特別委員会 総括質疑(市会事務局の文字起こし・未校正)
数字があってこそ、保護者も地域も議会も一緒に考えられます。
コベカツの参加は53%、目標の設定は難しいとの答弁
9月の分科会では、コベカツに参加する、もしくは参加することを決めている生徒は、1・2年生で53%程度との答弁がありました。あわせて、参加の目標数値を設定するのは難しい、とも述べています。本問では、目標が無ければ成果か課題か判断できないとして、参加目標と教育効果を定めるよう求めました。
福本教育長の答弁は、53%は子どもたちが放課後の過ごし方を考えた上の結果ではないか、というものでした。参加目標を定めるという答弁はありませんでした。
再質疑では、10億円の基金を積み立てて続ける事業として、何を目指すのかを示すよう求めました。
2024年から求めてきた移動手段の確保
2024年11月28日の教育こども委員会でも移動手段の確保を求め、当時の竹森学校教育部長から「移動手段については本当に大きな課題」との答弁がありました。
9月に始まった会費補助(月1,500円)は、8月29日の記事でお知らせしています。
夜の帰り道の安全も、残る課題です
夜の帰り道を心配する声も届いています。9月18日には、街灯や防犯カメラを市長部局と連携して対応したいとの答弁でした。
今回の質疑で明らかになった課題も含めて、引き続き当局とさまざまな場面で議論を重ね、解決に向けて尽力していきます。
コベカツに通うことで困っているご家庭は、公式LINEでご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
