市バス62系統、2027年度末に1日600人を目指す[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
谷上駅で地下鉄と乗り継ぐ市バス62系統に、1日あたりの利用者数の目標が示されました。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。
2026年9月24日の決算特別委員会の分科会審査(交通局)で、62系統の目標と、谷上駅での乗継ぎについて質疑しました。
答弁の引用は、市会事務局の会議録(未定稿)によります。
62系統の目標は、2027年度末に1日600人
写真は過去の質疑時のものです。
62系統は、2020年の北神急行の市営化に合わせて開設されました。谷上駅前での62系統の乗り降りは、この1年でおよそ1.8倍に増えています。
一方で、2025年度も約4,000万円の赤字です。それにもかかわらず、利用者数や収支の目標はありませんでした。
質疑の趣旨
目指すべき目標を定め、達成への道筋を示すべき。
児玉交通局副局長の答弁は、急行便の実証運行の前は1日200人余りだった利用が、今年度は420人程度と、大体2倍に増えているというものでした。
20時以降の急行便は、2026年4月に7便から11便に増やしました。1便あたりの利用も、昨年の3.5人から7.1人に伸びています。
実証運行の期間中である2027年度末までに、1日600人程度を目指すとの答弁がありました。
目指す数字が示されたことを、評価しています。ダイヤやルートの改善もPRも、これからは1日600人に向けて進めていけます。
2ルート定期券と急行便の実証
神戸北町エリアから三宮へは、64系統1本で行く方法と、62系統で谷上駅へ出て北神線に乗り継ぐ方法があります。
2024年3月の時点で、松が枝町から三宮までの半年の通勤定期は、64系統で10万2,060円、62系統と北神線の乗り継ぎで8万6,320円でした。64系統の定期券では、安いほうの乗り継ぎを使えませんでした。
64系統の定期券で両方に乗れるよう、会派の予算要望などで求めてきました。2024年3月の予算特別委員会の分科会審査で、2025年春をめどに実現するとの答弁でした。
2ルート定期券は2025年3月に始まり、2025年度からは夜間の急行便の実証運行も始まっています。
谷上駅での接続が悪いという声が寄せられています
写真は谷上駅に停車中の62系統です。
地域の方から、「谷上駅で62系統に乗ろうとしても出てしまっていることがある」という声を聞いていました。
その後、地下鉄の遅れが谷上駅での接続に影響しているとも聞き、この質疑に結びつけました。
質疑の趣旨
目標を達成するには、谷上駅での乗継ぎが確実でなければならない。地下鉄の遅延解消を早期に図るとともに、地下鉄が遅れても乗り継げるダイヤと運行にすべき。
62系統の谷上駅の発車時刻は、21時までは毎時0分と30分です。北神線の列車が着いてから、おおむね5分から10分後に出るように組んでいます。
夕方の帰宅ラッシュの時間帯には列車の遅れも一部見られるとして、まず地下鉄の定時性の確保に努めるとしています。
62系統についても、「地下鉄からの乗継ぎが恒常的に難しい便というのがあるようでしたら、谷上駅発車時刻の見直しを含めて検討してまいりたい」との答弁がありました。
谷上駅の乗降データ、神戸電鉄に提供を相談
どの便の乗継ぎが難しいのかを見極めるには、谷上駅で誰がいつ乗り降りしているかを測る必要があります。ところが、乗継ぎの拠点である谷上駅の乗降データは、交通局も使えていません。
質疑の趣旨
神戸電鉄と協議してデータを使えるようにし、経路や停留所の見直しに生かすべき。
谷上駅は神戸電鉄が保有し、管理している駅のため、データが交通局の手元にないとの答弁でした。
交通局は、どのようなデータなら共有できるかも含めて、まず神戸電鉄に情報提供の可能性を相談するとしています。あわせて、交通局が持つバスのデータでも、並行して検討を進める考えです。
シーパスワンと敬老パスの乗継ぎ
写真は過去の委員会での質疑時のものです。
谷上駅での乗継ぎには、もう一つ課題があります。
神戸電鉄のシーパスワンで谷上まで来た方が、敬老パスで地下鉄に乗り継ぐと、三宮で精算できません。谷上で一度改札を出て乗り直す必要があるので、改善してほしいとの相談を受けています。
改札を出れば、階段を上り下りし、次の電車を待つことになります。
質疑の趣旨
64系統の2ルート定期券では、同じ谷上をまたぐ乗継ぎを、他社の改札機を改修せずに実現した。この乗継ぎができない理由を制度と技術に分けて示し、改善に向けて神戸電鉄や都市局と引き続き協議すべき。
梅永交通局副局長からは、シーパスワンは磁気カード、敬老パスはICカードだとの説明がありました。他社線をまたいで磁気カードとICカードを併用することは、スルッとKANSAI協議会のルールでできないとされています。
技術的にも、いまの改札機では、ICカードと磁気カードを同時に処理できません。
64系統の2ルート定期券は交通局の中だけで完結する乗り方で、改札機ではなく、定期券の発行機とバスの車載器の改修で実現できたとの説明でした。
谷上駅で一度改札を通らないと地下鉄で精算できないことは、神戸電鉄がシーパスワンの販売のときに案内しています。交通局は、その周知が十分図られるよう、引き続き神戸電鉄などに働きかけるとしています。
改札を出直しているのは、高齢者の方です
シーパスワンと敬老パスの乗継ぎに、制度と技術の壁があることは理解しました。
質疑の最後に、周知にとどめず、改善の道を引き続き関係者と探り続けていただくよう要望しました。
シーパスワンと敬老パスの乗り継ぎや、谷上で改札を出ずに済むシーパスワン北神については、10月18日の記事でご報告しています。
600人の目標と、谷上駅での乗継ぎ
谷上駅での接続を問うた答弁では、62系統はほとんどの利用者が地下鉄からの乗継ぎで、乗継ぎという視点は重要だとの考えが示されました。
谷上駅での乗継ぎの課題も含めて、引き続き当局とさまざまな場面で議論を重ね、解決に向けて尽力していきます。
62系統や谷上駅での乗継ぎで困っていることがあれば、公式LINEでご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
