道場町クマ カメラと情報発信を議会で確認[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
2026年6月29日、経済港湾委員会で経済観光局が答弁しました。北区道場町のクマ出没を受けた監視体制と、出没情報の届け方がテーマです。
こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。前回の続報から約2週間、議会でも具体が見えてきました。
6月29日 経済港湾委員会の答弁
公明党の門田まゆみ議員が質疑に立ちました。センサーカメラの増設、防災ネットや市公式LINEでの配信、防災掲示板での周知、ニホンジカ情報の発信を問いました。私も同じ内容で質問書を用意していました。
答弁では、増設するのは監視用AIカメラが中心です。どこに何台置くかは、専門家と協議しながら早めに決める段階だと説明がありました。
市公式LINEや区ごとのプッシュ配信は、まだ整っていません。ニホンジカの生息情報も、市民への周知はこれから検討とのことです。
6月11日 道場町で撮影されたクマ
写真はイメージです
6月11日午後5時頃、北区道場町の山林で捕獲用センサーカメラがツキノワグマを撮影しました。神戸市内で映像が確認されたのは、これが初めてです。
6月12日の市長臨時会見で捕獲わなとカメラ増設が示され、13日に同じ山林へ設置されました。専門家の推定では、約1歳半の個体です。
6月29日時点で、同地域から新たな確認はありません。カメラのモニタリングと職員の見回りが続いています。
300台のカメラ どこに何台あるか
出典:神戸市「2026年6月12日市長臨時会見資料」
神戸市は山と市街地の境に、センサーカメラ約300台を置いています。監視用AIが約250台、捕獲用が約50台です。上の図は6月12日の市長臨時会見資料で、道場地区を含む設置状況が示されています。
6月29日の答弁では、増設は監視用AIカメラを想定し、三田・宝塚に近い地区や有馬などを環境局が検討中です。2026年度当初予算には捕獲用80台の増設もあり、北区での確認を踏まえ重点化を検討するとのことです。
写真はイメージです
県への要望 広域連携と財政支援
300台の維持・増設は、市の財政だけでは重い。令和5年度以降、神戸市は県に広域モニタリングの強化と、市が担う調査・対策への支援を優先要望として出し続けています。
県側もICTを使ったスマート獣害対策などを進めており、令和8年度当初予算に行動調査用カメラの項目があります。ただ6月29日の答弁では、カメラ増設の補助はまだ事業化されておらず、要望を続ける方針でした。
クマは市境をまたぎます。県と近隣市町との連携と、市の取組への支援を、これまでどおり求めていく必要があります。
西宮・宝塚と届け方が違う
北区の住民から、ひょうご防災ネットに登録しているのに神戸市からは通知が来ない、という声があります。西宮・宝塚では、同じ防災ネット経由で鳥獣情報が配信されています。
門田議員も、防災ネットや市公式LINEで区単位の配信を整えるべきではないかと問いました。答弁では報道発表、近隣学校へのツムギノ、ひょうご防犯ネット+への掲載が挙がり、防災ネットや市公式LINEは「検討」とされました。
2026年5月18日から、兵庫県警と連携し、熊の出没情報は安全安心マップとひょうご防犯ネット+に載る運用が始まっています。住民が登録している防災ネットとは、別の経路です。
防災ネットの公開記録を見ると、西宮市は6月13日、宝塚市は6月16日にクマ情報を出しています。神戸市には、道場町クマを含め鳥獣出没の掲載はありませんでした。
シカ用カメラは動いている 市民には見えない
監視用AIカメラ約250台は、もともとニホンジカの生息把握用です。熊の監視も兼ねています。道場町のクマを撮ったのは、捕獲用カメラでした。
監視用カメラは、鹿などが写るとAIが分析し、職員にメールで知らせます。三田・宝塚に近い地区では、2024年度だけで鹿の映像が年間約5,000回確認されたと答弁がありました。
一方、カメラで把握した情報をそのまま市民に公表する想定はない、とも説明されました。裏側ではデータが動いていても、住民のスマホには届かない。ここが、情報発信の論点です。
カメラを増やすだけでは足りない
カメラの台数も大事ですが、確認情報を必要な人に届ける経路も同じくらい重要です。議会でも現場でも、改善の様子を見守り、北区の皆さまにお伝えします。
夕方から朝方の外出は控えめに。山林への不用意な立ち入りも避けてください。
クマを見かけたら、神戸市鳥獣相談ダイヤル(078-333-4408)へご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
