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社会福祉法改正と包括的な仕組み[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

一人暮らしの高齢者が増えるなか、2026年6月に社会福祉法が改正されました。見守りや手続きに関する支援は、すでに動いています。国が新たに求めるのは、それらを一続きで担う包括的な仕組みです。

こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。神戸新聞の報道と神戸市の公式案内を踏まえ、改正内容と終活相談窓口についてお伝えします。

支援はある。包括の仕組みが問われる

改正法は、身寄りのない高齢者等への支援を法制化します。国は2028年6月までに事業開始を目指しています。

論点は、相談窓口を増やすことだけではありません。支援そのものをゼロからつくることでもありません。日常の見守りから入院・入所の手続、死後の事務まで、誰が代行主体として担うかを、制度として束ねられるかが問われています。

人口は減る。単独世帯は増える

高齢者が考え込むイメージ

写真はイメージです

先日の国勢調査速報の記事でも触れたとおり、人口は減りながら世帯数は増えています。

神戸市は人口1.8%減、世帯数4.3%増。北区も人口約3.3%減、世帯数約3.7%増でした。1世帯当たりの人数も小さくなっています。

神戸新聞の報道では、兵庫県の人口は2050年までに約100万人減る見込みです。65歳以上の単独世帯の割合は、39.6%から47.3%へ上がるとされています。

北区でも、独居や身寄りの薄い方からの相談が増えています。

改正法の3支援と、神戸の支援

報道では、支援は次の3分野に分かれます。生活の見守りと金銭管理、入院・入所の手続きと費用の代行、死後の葬儀・納骨、家財処分と行政への届け出です。

担い手は都道府県の社会福祉協議会が義務を負い、市区町村の社会福祉協議会が実務を担う想定です。低所得の方は無料または低額になる方向です。

神戸市のあんしんすこやかセンターは、市内76か所あります。総合相談や介護予防の計画づくりに加え、入院や施設入所の手続き、介護・医療サービスへの接続にも乗ります。

神戸でも、見守りや手続きに関する支援はすでに行われています。あんしんすこやかセンターのほか、終活の備えを扱う窓口や成年後見など、それぞれの制度が動いています。ただ、窓口ごとに分かれたまま、最後まで代行主体がつながる包括的な仕組みとは言えません。

足りないのは、代行主体を束ねる仕組み

家族や身寄りがいない高齢者の場合、判断が弱まったときの身元保証や費用の支払、死後の葬儀や届出を誰が引き受けるか。ここまで一続きで担う主体が、公的制度として定まっていないケースがあります。

民間の身元保証や終身サポート事業もありますが、費用が高く、契約内容によっては移行も十分とは言えません。国は、社会福祉協議会などを担い手に据える構想です。

ここが改正の核心です。見守りや手続きをゼロから発明するのではなく、日常から死後までを公的に束ねる仕組みを法制化する。神戸でも支援はある。2028年6月までに、その支援をどうつなぐかがこれからの論点です。

こうべ終活相談窓口と情報登録

神戸市こうべ終活相談窓口のチラシ「もしもに備える 私の安心のために」

神戸市は2025年10月1日、こうべ終活相談窓口と終活情報登録制度を始めました。運営は神戸市社会福祉協議会への委託です。相談は無料で、電話・来所・オンライン・区社協からのオンラインの4通りです。

予約専用ダイヤルは078-855-8670、受付は平日9時から17時です。北区在住の方は、北区役所内の北区社会福祉協議会から、同じ窓口にオンラインでつながれます。

終活相談は、元気なうちに備える入口です。改正法が目指す、身寄りのない高齢者への継続的な代行・履行を一続きで担う包括的な仕組みそのものではありません。備えと制度理解の入口としては有効です。

終活情報登録では、エンディングノートや遺言書の保管場所、緊急連絡先などを市に登録できます。指定した家族や関係者、警察・消防・医療機関からの照会に応じて、市が情報を伝えます。

議会での連携と、社協の役割

市会の委員会で質問する堂下豊史議員

2025年3月の予算特別委員会では、福祉局は終活相談窓口とあんしんすこやかセンター、区役所が情報を共有しながら連携したい考えを示しました。支援を一体的につなぐ方向性として、注目したい答弁です。

新聞の「県社協が義務、市町村社協が実務」という整理は、全体像の要約です。政令指定都市である神戸では、神戸市社会福祉協議会も広域の実施主体になり得ます。終活相談の運営も市社協への委託です。

委託だけで人件費が伴わないと現場に負担が残る、という論点もあります。あんしんすこやかセンターの委託費増額をめぐる議論と並べて、新法の担い手づくりも見逃せません。

備えと、仕組みづくりの両方

元気なうちの備えなら、078-855-8670に電話し、終活相談の予約を取るところから始められます。

2028年6月までの事業開始に向け、身寄りのない高齢者を一続きで支える仕組みを、神戸の現場でどう具体化するか。窓口同士の連携、社会福祉協議会の人員と委託費。議会でもこの論点を追います。

北区で終活や高齢者支援について気になることがあれば、公式LINEなのでご連絡ください。

堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)

神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。

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