信号機の新設が難しい通学路に、横断歩道のカラー化を[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
カラー化した横断歩道は、信号機のない横断歩道を色で目立たせ、ドライバーに注意を促す対策です。何年も取り上げてきましたが、今年度、小学校から寄せられたカラー化の要望は、全市で5件でした。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。
2026年10月8日の決算特別委員会の総括質疑で、通学路の横断歩道のカラー化を取り上げました。
福本教育長は、通学路の点検に地域の方や保護者の声を入れるやり方を、もう少し千葉市のように組織的に、分かりやすい形で明確にしていく考えを示しました。
多くのご家庭に関わる質疑ですので、ぜひご一読ください。
10月8日と9月の分科会審査の答弁の引用は、正式な会議録が出る前の記録(未定稿)によります。
信号機のない横断歩道の対策に、カラー化が加わりました
写真は、谷上小学校(北区)の横断歩道のカラー化(2026年2月整備)です。神戸市建設局から提供になった資料から抜粋しました。
信号機の設置などは県警の所管です。2023年に市が通学路に関して県警へ要望した28件のうち、実現は3件でした。
2024年2月の代表質疑で、私はこのことを取り上げ、横断歩道のカラー化などの本格設置を計画的に進めるよう求めました。その後も、同じ会派の議員が重ねて取り上げてきました。
神戸市は2021年度から試験的に整備し、2024年12月に横断歩道を管理する警察と協議を終えました。これにより、横断歩道のカラー化は交通安全対策メニューの一つになりました。
信号機の新設が難しい中で、道路を管理する市ができる対策でもあります。
歩行者が渡ろうとしているときに車が止まる割合(一時停止率)は、ばらつきはあるものの、最大で2割程度向上したとしています。
9月28日の分科会審査(建設局)の答弁によると、横断歩道の整備は2025年度までに市内で27か所です。今年度は地域や小学校の声も踏まえ、おおむね20か所程度を選んで警察と協議を進めています。
路側帯のカラー化は、5年で30キロの計画
カラー化には、もう一つ、歩道のない通学路の道の端(路側帯)を緑色に塗るものがあります。こちらは計画を立てて進めています。
同じ代表質疑では、会派で求めてきた路側帯のカラー化に、2024年度から本格的に予算が付いたことを評価しました。
市は2024年3月に神戸市通学路カラー化計画をつくり、歩道がなく色を塗れる幅のある117キロを整備の対象にしました。
1キロ当たり約1,000万円かかるため、優先順位の高い30キロを選び、2024年度からおおむね5か年で整備を終える計画です。9月28日の分科会審査では、2025年度までに約12キロを整備したとの答弁がありました。
この事業の肝は、教育委員会と建設局で、歩道のない通学路がどこにあるかを見える化できたことだと考えています。会派でずっと言い続けてきた甲斐がありました。
計画は、路側帯の整備が難しい場合は代わりの対策をとるとしています。色を塗れる幅のない道をどう安全にするかが、次の課題です。
路側帯のカラー化は、8月30日の記事でも触れています。
横断歩道のカラー化は、箇所ごとに対策を選ぶ
横断歩道のカラー化には、路側帯のような整備計画はありません。市は、カラー化が全てではなく、箇所ごとに最適な対策を選ぶとして、数値の目標を掲げていません。
2026年2月の代表質疑では、信号機の要望があっても設置が難しい箇所に、市からカラー化も視野に入れた対策を提案していくとの答弁もありました。
カラー化が有効な横断歩道の洗い出し
写真は10月8日の総括質疑の様子です。
通学路の危ない場所は、学校や教育委員会、道路管理者、警察などが合同で点検し(合同安全点検)、対策を話し合っています。
それでも、横断歩道のカラー化の要望は5件でした。本問では、「これは、危険性を確認した横断歩道において、カラー化が検討されてこなかったということではないでしょうか」と伺いました。
あわせて、教育委員会は通学路の安全をどう認識しているのかも問いました。
日々見守りに立つ地域の方の声も、合同安全点検に取り入れるよう求めました。
カラー化が有効な横断歩道を教育委員会として洗い出し、建設局とともに目標を立てて計画的に進めるべきだと指摘しました。
横断歩道に関係する要望約30件のうち、カラー化は5件
福本教育長は、危険箇所は、学校運営協議会など保護者や地域から寄せられる情報を聞きながら、学校要望にまとめていると述べました。
今年度の要望は全体で120件で、そのうち横断歩道に関係する要望が約30件、カラー化に関する要望が5件との答弁でした。
カラー化がメニューに追加されたものの、「まだまだその認識が浸透していない学校があるのではないか」として、引き続き小学校へ周知に努めたいとしています。
周知が十分でなかったことに一定の認識を示されたと受け止め、評価しています。
周知に加えて、どこが危なく、どこまで対策が進んだのかを、学校も保護者も地域も確かめられるようにすることが、対策を前に進める力になると考えています。
点検の結果の公表を求めました
再質疑では、神戸市の合同安全点検は全ての学校を定期的に点検する運用ではなく、結果も学校ごとの共有にとどまる、と指摘しました。
2022年11月の建設防災委員会で、通学路のカラー化の先行事例として紹介された千葉市では、通学路の安全を進める組織の事務局に、教育委員会も入っています。
急ぎの箇所は学校の要望でその都度点検し、市立小学校は原則として3年に1回、合同で点検しています。学校ごとの対策箇所一覧表と対策箇所図は、ホームページで公表しています。
神戸市でも、教育委員会が点検の結果と対策の情報を集約し、進み具合もあわせて市民や保護者に公表するよう求めました。
福本教育長は、随時、関係機関と点検し、学校だよりなどで保護者や地域に知らせているとしています。
千葉市の取組は「1つの参考になるものではないか」とし、通学路の安全対策の情報を保護者や地域にどう分かりやすく伝えるか、研究する考えを示しました。
地域の声の入れ方を「千葉市のように組織的に」
写真はイメージです。
見守りに立つ地域の方の声を点検に取り入れることには、本問の答弁で明確なお答えがなかったように思い、重ねて伺いました。
福本教育長は、今も「昔からのやり方で」地域の人や保護者の方の声を入れているとしています。
声の入れ方は、「もう少し千葉市のように組織的にとか、分かりやすい形で明確にしていくということをやっていきたい」との答弁でした。
9月30日の分科会審査(教育委員会)では、合同安全点検の機会に、関係機関と箇所ごとの対策を議論していくとの答弁でした。
その答弁から、一歩前に進んだ答弁だと受け止めています。
教育長の言う昔からのやり方には、ある種形骸化している部分もあるのではないかと、私自身の懸念をお伝えしました。
限られたメンバーで、限られたやり方で、限られた時期に点検を行っている、という印象を持っています。
新しい見方や、いろんな世代の見方、実際に現場で毎日立っていただける方のご意見も入る点検にしていただきたいと、お願いしました。
今回の質疑で明らかになった課題も含めて、引き続き当局とさまざまな場面で議論を重ね、解決に向けて尽力していきます。
通学路で危ないと感じる横断歩道があれば、公式LINEでご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
