TOPブログ病院バスで地域の足を確保 国も追いついた[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

病院バスで地域の足を確保 国も追いついた[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。地域交通について、山の街の病院送迎バスと道場のAIオンデマンド交通を中心に書きます。

国が追いついた輸送資源の総動員

病院や学校の送迎車を、地域住民の足として使う動きが広がっています。

国の政策も、こうした取り組みと同じ方向に進んでいます。

北区山の街では、病院の送迎バスを地域の足に使う運行がすでに始まっています。

バス減便が続く中の暮らしの足

丘陵住宅地の生活道路のイメージ

写真はイメージです

北区でも神姫バスの路線見直しが続き、市バス64系統のダイヤ変更も進んでいます。

運転士不足や利用者減少のなか、路線が細る不安は地域ごとに広がっています。

免許返納や買い物施設の閉店も重なり、高齢者の移動は特に厳しくなっています。

2024年2月議会で提起した考え方

2024年2月21日の定例市会で、地域交通の充実について質問しました。

乗合タクシーやオンデマンド交通に加え、福祉施設の送迎車なども含め、使える手段を広げる必要があると質問しました。

教習所や病院への送迎バスの空席活用は、全国で事例があり、大きな設備投資を待たずに足を補えると述べました。

本市も地域を主体に、司令塔となる部署を決め、庁内全体で輸送資源を動員すべきだと求めました。

市の答弁と淡河町の先例

市長からは、路線バスの廃止・減便のなか、シニア世代の生活の足の確保が極めて重要との答弁がありました。

バスやタクシーが困難な地域では、自家用車や送迎バスなど地域の輸送資源を活用する方針が示されました。

北区淡河町では、福祉施設の送迎バスを活用したゾーンバスが長く走り、現在は自家用車を使う交通空白地有償運送へ移行しています。

都市局を中心に関係部局が連携し、積極的に検討を進めるとの答弁でした。

山の街で走る地域開放型送迎バス

北区山の街で運行するこやまクリニックの送迎バス

(出典:神戸市ホームページ「地域資源の活用(地域開放型送迎バス)」より引用)

その流れのなか、北区山の街まちづくり協議会から相談を受け、病院送迎バスの活用が始まりました。

鉄道駅やバス停から離れた山の街で、街の中を運行する病院バスを地域の足にできないかという要望でした。

市が病院と地域のマッチングを支援し、2025年6月から実証実験が始まりました。

神戸ほくと病院とこやまクリニックの無料送迎バスを、65歳以上の住民が乗車証で利用できます。

運行管理は神戸フェリーバスが担い、車両は病院保有のマイクロバスです。

2025年8月にエリアを協議会全体へ広げ、2026年1月から本格運行へ移行しました。

月・火・水・金・土の8時30分から12時まで、交通不便地や入江医院前、駅前、商業施設のバス停で乗降できます。

道場ではAIオンデマンド交通の実証実験へ

山の街とは別の方法で、道場地域でも足づくりが進んでいます。

道場には市バス路線がなく、道場南口や三田駅、JR道場駅への移動需要があります。

タクシーの配車台数も他地域より少なく、運行事業者の確保が難しい地域です。

市はこの課題に対し、AIオンデマンド交通の実証実験に踏み切りました。

時刻表や固定ルートを設けず、予約に応じて配車システムがルートを組み、相乗りも想定する方式です。

2026年6月12日から配車システムを担う事業者の公募が始まり、運行事業者の公募は別途進めています。

契約締結と事業開始は2026年7月31日を予定し、実証は2027年3月末まで続けます。

山の街の病院バスとは手段が違いますが、足りない地域に何を足すかを現場ごとに選ぶ動きの一つです。

詳細は神戸市の公募ページに掲載されています。

改正法が示す全国への広がり

2026年6月3日、参議院本会議で地域公共交通活性化再生法の改正が可決・成立しました。

バスやタクシーが使えない交通空白の解消が目的で、全国に約2,500の地点があると国は指摘しています。

地方公共団体が運送主体を選び、バス事業者や病院・学校などの施設送迎提供者から運転者・車両の協力をあっせんする仕組みが創設されます。

学校・病院・福祉・商業・宿泊施設などの送迎を行う事業者も、連携に努める努力義務が法律に位置づけられました。

国は鉄道・運輸機構の出融資や、調査・合意形成から運行までの補助などで後押しする方針です。

2025年度から2027年度は集中対策期間とされ、輸送資源の共同化・協業化で交通空白の解消を進める考え方です。

神戸市も今回の山の街の運行で出た課題を見極め、地域の状況に応じて展開を検討するとしています。(出典:国土交通省・時事通信)

小型バス運行のイメージ

写真はイメージです

先駆けの経験を次の地域へ

山の街の取り組みは、大きな設備投資を待たずに足を確保した例です。

病院と地域が協力し、市が調整と乗車証の材料支給で支えています。

北区では八多淡河バスや大沢スマイルバスに加え、道場ではAIオンデマンド交通の準備も進んでいます。

議会で質問した輸送資源の総動員は、山の街の運行、道場の実証、法律改正で同じ方向に進みました。

議会では、暮らしの足を守る仕組みづくりを続けます。

堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)

神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。

市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。

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