熊本地震と神戸の備え[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
熊本地震の被害を前に、神戸の備えを改めて点検します。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。
2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震で亡くなられた方に哀悼の意を表します。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
内閣府速報や市・水道局の公表資料、新聞報道などをもとに書いています。
震度7を経験した街として、今を確かめる
神戸も1995年に震度7を経験した街です。経験したから安心、ではありません。
今の備えを見直す必要があると私は考えます。断水、倒壊と火災、避難所の運営が同時に問われます。
令和8年熊本地震で分かっていること
地震は2026年7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方で発生しました。マグニチュードは7.1(暫定値)です。
宇城市と氷川町で震度7を観測しました。熊本市や八代市、益城町などでも強い揺れがありました。
報道では8月1日時点で、死者が36人、断水は約7万戸規模が続くとされています。数字は日々更新されます。
断水が続くとき、水とトイレをどう備えるか
写真はイメージです
水道が止まると、飲み水もトイレも同時に困ります。
神戸市は、食料や飲料水の家庭内備蓄に加え、携帯トイレや簡易トイレ、トイレ用凝固剤なども備えておくよう勧めています。トイレ備蓄の目安は、1人あたり1日5回×7日分(35回分)です。
阪神・淡路大震災では、神戸の水道も大きな被害を受け、全市の応急復旧完了まで約3か月を要したとされています。
その教訓で、市街地の地下に大容量送水管を整備しています。六甲山中の送水トンネルとは別ルートで水を送れます。
管内に水を貯められ、目安は全市民1人あたり3リットルを12日間分です。家庭の備蓄とあわせて見る必要があります。
下水道が止まるとトイレも困ります。2025年の埼玉県八潮市の道路陥没では、一時、約120万人に下水道(洗濯や入浴など)の使用自粛が求められました。
多くの家庭は下水道です。止まったときは、汚水を流さないことと、携帯トイレが先です。
一方で注目されているのが、合併処理浄化槽です。各戸で排水を処理する分散型です。
長い管きょに頼らない分、環境省の資料では、地震などの災害への対応力が高いとされています。破損が起きても、応急措置で個別に復旧しやすい点が利点です。
北区には、下水道ではなく浄化槽を使っているお宅もあります。毎年の点検や清掃の負担は小さくありません。古い型から新しい型への転換も途中です。
停電ではポンプが止まり、処理も止まります。万能ではありません。
災害で下水道が止まったとき、こうした設備をどう活かすかも確かめる必要があります。どちらが強いかではなく、自分の方式の弱点を知ることが先です。
神戸市は、災害時に避難所へ向かうトイレカーを1台入れました。普段は北区のKOBE里山自然共生センターに置きます。
全区の避難所を一台で賄うものではなく、あくまで補完です。道が通れなければ届きません。その空白を埋めるのは、各家庭の携帯トイレです。
倒壊と火災、ブレーカーまで含めた備え
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命を守る備えは、水と同時に要ります。阪神・淡路大震災では、倒壊や家具の転倒による圧迫で多くの方が亡くなりました。
原因が特定された火災のうち、約6割が通電火災だったと神戸市は伝えています。停電時に家を空けるときはブレーカーを落とし、感震ブレーカーの設置も有効です。
兵庫県は2026年度から密集市街地などで感震ブレーカー支援を始め、神戸市も補助を検討しています。県と市の役割は違い、個人では家具の固定が先です。
避難所を動かす防コミと防災士
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避難所は場所を開けるだけでは足りません。授乳や着替えの空間、物資の配分まで、運営の細部が被災者の尊厳を左右します。
休日や夜間は、市職員の到着前に地域が初動を担う場面も出ます。神戸市の防災福祉コミュニティ(防コミ)は、2008年度までに191地区となりました。
担い手不足も現場で聞かれ、養成の速度を上げるべきだと感じています。防災士養成研修は2026年10月24日と25日に実施予定です。
養成は入口です。地区で実際に動ける人がいるかどうかが勝負です。
神戸市が熊本へ送っている支援
神戸市は、水道局の応急給水、環境局の災害廃棄物に関する情報収集、健康局の熊本市避難所への保健師派遣などを公表しています。
外への支援と同時に、神戸市内の備えを点検する作業も止められません。
今夜、自宅で確かめてほしいこと
水と食料、携帯トイレがあるか。家具の固定とブレーカーの備えができているか。最寄りの避難所を家族で共有しているか。この3点を見てください。
案内は神戸市の「そなえとう?」にまとまっています。シェイクアウト訓練や感震ブレーカー、家庭内備蓄の説明もここから辿れます。
感震ブレーカーの市補助、トイレカーの運用、浄化槽の使い方、防コミの人手。どれも予算の場で確かめます。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
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