TOPブログ地域共創で見た「すみやすい街」への一歩[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

地域共創で見た「すみやすい街」への一歩[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

地域共創の現場で、松田恵示学長の言葉を思い浮かべました。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。

松田学長は「北区を日本で一番すみやすい街にしたい」と述べられました。地域と学生は対等で、互いに学び合う関係だ、というメッセージが強く残りました。

2026年8月2日、神戸市立北神区文化センター(ありまホール)の成果報告会に参加しました。案内には「北区のWell-being(みんなの幸せ)へ」とあります。

地域共創科目の成果報告会の案内(ありまホール)

「一人ひとりの学びが、地域の力になり、北区の未来を形づくっていく」。案内の一文が、当日の報告と重なりました。

対等に学び合う現場の報告

竹を切り、田に入り、マップを配り、練習に付き合う。暑い日の草刈りも、細い道での配布も、地味な作業です。

道場町では竹祭りが開かれました。有馬では防災マップが配られました。数字の奥に、地域の人と並んで動いた時間が伝わってきました。

道場町の竹祭り、延べ約240人

道場町のチームは、長く関わる地域のファンを増やすことを目標に据えました。まず住民と交流し、通学路に危険な形で生えた竹の伐採を引き受けられました。

切った竹を捨てずに使い、竹プールや流しそうめんなどの竹祭りを開きました。延べ約240人が訪れ、子どもや住民の笑顔が成果として語られました。

当日も町の人たちの協力があり、お祭りを形にできた、との説明がありました。資源を活かし、まちを活気づけることも狙いに含まれていました。

最初は授業だから動いた、という段階から、町のために続けたいという思いへ変わった、と道場町チームは話します。信頼を土台に、秋学期も続ける方針です。

有馬温泉では防災マップを配る

有馬温泉では、木造が密集し道が細いという現場感から、防災マップを作ったチームがあります。金の湯から有馬小学校までの経路を示し、3か所で配布しました。

地元店舗の協力で、炭酸せんべいを添えた配布も行われています。56件のアンケートでは、マップを見る前の避難場所の認知は3.7%でした。

閲覧後は理解度89.3%、再確認率98.2%。紙のマップに加え、電子マップや多言語への展開も課題に挙がっています。数字が動いた報告は、配布の手間が無駄でないことを示します。

チームは「誰一人取り残さない」を、これからの目標に据え直しています。観光地でも、避難の情報はまだ届き切っていないのだと思います。

八多町の発表と、おもちゃ博物館の取組

八多町の里山魅力発信を発表する学生(ありまホール)

会場では、八多町の想いをつなぐ里山の魅力発信など、町ごとの発表が続きました。スライドに町の風景を映し、学生が壇上で報告する。地域の魅力を、自分たちの言葉で伝える姿が印象に残りました。

同じ有馬では、おもちゃ博物館のチームも動いていました。収蔵品の動画撮影とデータ整備に取り組み、150作品以上をデータ化したと報告しています。

動く様子が見えにくい作品を動画にし、来館者が見られる形も進めていました。1作品の撮影に約2時間。手間のかけ方が、そのまま資料の厚みになると感じました。

山田町では、里山や文化財を巡るスタンプラリー型の提案も出ました。北区各地の草刈りやまち歩き、女子バレーの指導支援など、地味な現場が並びます。派手さより、足を運んだ時間が残る報告でした。

竹や農の仕事から見える北区

放置されがちな竹を、メンマや畑の雑草対策、生活用品に変えるチームもあります。竹パウダーやチップで雑草を抑えられた、という実感が共有されていました。

田植えや収穫体験を通じて、空き家や農地の課題を肌で知った発表もあります。若い世代が現場に入ることの意味は、数字だけでは伝わりません。当日の報告を聞いて、改めてそう思いました。

地域共創科目という学びの場

成果報告会であいさつする登壇者(ありまホール)

この科目は、大学と北神地域が協力し、学生が地域の課題に向き合う授業です。この日は北神地区の報告会として、前期の取組を地域と共有する場でした。

会場の学長あいさつでは、うまくいかなかった経験も次につなげてほしい、との話がありました。「誰かのために」という思いが、地域を変える力になる、という学長の言葉とも重なります。

北神担当区長の山本圭一氏からは、人と人が触れ合い、考えをぶつけ合う大切さが語られました。キックオフ時の「北区から未来を動かそう」という言葉も、会場で重ねて示されました。取組の一つひとつが、その言葉を形にしていると感じました。

北区各地の共創の歩みは、秋学期も続く

北区には、課題と同時に、自然や歴史、人の温かさがあります。道場町の竹祭りも、有馬の防災マップも、小さくても具体的な一手でした。

受け止めてくださった地域の皆さんにも、あわせて御礼を申し上げます。学生だけでは続かない取組も多く、地域の皆さんの協力が欠かせません。

秋学期の継続発表を、また聞かせていただきたいと思います。

堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)

神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。

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