市バスはなぜ減便するのか 64系統は路線維持のために[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
全国を見渡すと、バスのダイヤ見直しや路線整理が、各地で少しずつ進んでいます。
「便が減った」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
神戸市バスでも、限られた運転士と財源のなかで、ダイヤや系統の見直しが進んでいます。
路線を減らすのではなく、残すために組み直している
64系統は、桂木・大原・松が枝・日の峰・箕谷から三宮へつなぐ生活路線です。
2026年4月の改正は、路線を廃止するのではなく、走行効率を上げて路線を維持する組み直しでした。
朝の通勤時間帯と夕方の帰宅時間帯の便は残し、深夜帯の運行を整理する方針です。
バスは全国で運転士不足と利用者減の二重苦
地方のバスは、長年の利用者減少に加え、運転士の確保が難しくなっています。
免許取得の年齢引き上げや、物流・タクシーとの人材争いも背景にあります。
走らせる台数を減らさないと、採用や点検、車両更新のコストが持ちこたえられなくなる自治体もあります。
写真はイメージです
神戸でも路線網の再編が進んでいる
神姫バスは2024年以降、複数回にわたり路線の見直しを実施しています。
市バスでも、120系統の廃止方針など、路線網全体の再編が議論されています。
減便や路線整理は、限られた人とお金で、できるだけ多くの地域にバスを残すための選択であることが多いのです。
市バスは効率化なしに路線網を守れない
市バスは市民の足として広く使われてきました。
しかし乗客数は長期的に減っており、1台あたりの走行効率を上げないと維持費が膨らみます。
交通局は、走行距離や運行本数をデータで見直し、どこを削り、どこを残すかを判断しています。
停留所の統合、ダイヤの間引き、深夜帯の運行見直しなどが、その手段です。
全路線・全時間帯をこれまでどおり維持することは、現実的に難しくなっています。
64系統は北区南部の暮らしの足として、減便をしながら継続して運行していきます
2026年4月の改正では、64系統は廃止ではなく運行の組み直しが行われました。
走行効率を上げるため、一部の始発地や運行系統の配分を見直しました。
鉄道駅から遠い桂木・大原・松が枝・日の峰・箕谷では、64系統が欠かせません。
路線をなくすのではなく、走らせ方を変えて存続させます。
それが今回の改正の趣旨です。
減らしたのは主に夜、朝と夕の通勤は残した
64系統では深夜帯の運行を整理し、朝と夕の通勤便は維持しました。
一方、春以降、朝7時台の混雑や着座できないという声が寄せられています。
交通局の乗車データでも、朝7時台の平均乗車人数は前年より増え、40人超の便が目立ちます。
座席はおおむね28席前後、定員は70名程度の大型バスです。
30人超で立ち席が増え、40人超で車内がぎゅうぎゅうに感じられます。
夕方は2026年6月29日から18時台・19時台に増便が入りました。
朝については、引き続きデータを見ながら手当てが検討されています。
都市交通委員会で交通の課題を追い、声を市政へ届けている
公明党市会議員団は、バス路線の維持と利用者への配慮を市政に伝えています。
2025年5月の市議会本会議では、地域の足を支える補助制度の活用促進について質問しました。
鉄道沿線でない居住区の交通確保の重要性を訴えました。
64系統の混雑についても、党員・支援者からの声を受け、都市交通委員会での議論につなげています。
路線を守る改正だったからこそ、不便が出た時間帯には手当てを求めます。
路線を守り、不便を減らすために引き続き市政へ
バスの減便やダイヤ見直しは、簡単な話ではありません。
しかし何もしないままでは、路線ごと失われるリスクが高まります。
64系統は北区南部の暮らしの足として、減便をしながら継続して運行する形に組み直され、夕方の増便も実現しました。
朝の混雑については、まだ十分な手当てとは言えません。
私は利用者の声と交通局のデータを突き合わせながら、路線維持と利便性の改善を市政に求めていきます。
路線を守りつつ不便を減らすことが目指す姿です。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
