大池中学校で北区総合防災訓練、給電車からペット避難まで[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
北区の総合防災訓練が、2026年10月17日、大池中学校で開かれました。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。
主催は、地元の防災福祉コミュニティである大池福祉自主防災と北区役所です。私も参加し、会場のブースを回って説明を伺いました。
2025年12月の有野小学校での北神地域の訓練も、記事でお知らせしています。
避難所の開け方やペットとの避難は、北区のどの地域にも関わる話ですので、ぜひご一読ください。
総合防災訓練に並んだ体験ブース
当日のプログラムには、煙体験やVRの災害体験、段ボール迷路などがありました。
私はVRの災害体験で、津波のメニューを選びました。360度に視界が広がり、目の前で災害の場面に立ち会うような臨場感があります。上から見下ろす画面もあり、貴重な体験でした。
給電車の電気で、体育館の照明
写真は、神戸トヨペットの給電車から電気を送る様子です。
給電車は、車から外へ電気を送れる車です。開会式のあと、神戸トヨペットの給電車から体育館へ電気を送り、照明がつきました。
災害のときは、神戸市が給電車を避難所ごとに割り当てる形だと伺いました。
キャンプの道具と簡易トイレを防災に
キャンプ場を運営する川の音ベースは、防災とアウトドアを組み合わせた「アウトドア防災」のブースを出していました。
キャンプ場は、森があり川も流れる、自然を生かした場所です。テントやランタン、ヘッドライトは、そのまま防災に生かせるといいます。
防災にも使える簡易トイレと凝固剤も、キャンプ場に置いています。一人が入れるテントに便座を置き、凝固剤で固めて処理する仕組みです。
凝固剤は、使ったことのない方が多いそうです。普段は使う機会がないので、キャンプのときに使って覚えてもらう、という考えです。
各地の防災訓練に出展していて、今回は区役所から声がかかったと伺いました。
職員が着く前でも避難所を開けるためのキット
写真は、避難所運営訓練のブースに置かれた間仕切りテントと簡易ベッドです。
避難所運営訓練のブースでは、避難所開設キットの説明を受けました。
職員が着く前に避難者が来てしまう例があったため、各避難所に開設キットを1つずつ置いたそうです。
キットには、避難所の開設と運営のマニュアルや、ヘルメット、テープなどの資材が入っています。区の職員が着いたら、地域の方から運営を引き継ぎます。
学校の校門にはキーボックスがあり、災害のときは避難してきた方が開けられるようになっている、との説明でした。
開設キットと区の訓練の中身をめぐる答弁
キーボックスと開設キットは、2024年12月の本会議で、市長が導入を検討していると答弁したものです。
2026年3月の予算特別委員会で、危機管理局は、市立施設の指定避難所にキーボックスを設置し、開設キットは全ての指定避難所に配備する予定と答弁しました。
10月5日の決算特別委員会第2分科会でも、危機管理局が答弁しています。昨年度に導入したキーボックスと開設キットを使う訓練を「今年度の区総合防災訓練に取り入れていく予定」としました。地域の訓練でも使ってもらえるよう、防災福祉コミュニティの代表者会議などで働きかけるとしています。
この日質問したのは、同じ公明党の宮田公子議員です。地域によって訓練の内容に差があると述べ、全市で中身の充実を求めました。
危機管理局は、水消火器などの訓練も、子どもの防災教育や顔の見える関係につながる意義のあるものだとしました。一方で、より実践的な訓練を重ねることの重要性は高まっているとの答弁でした。
区の総合防災訓練には、外部給電や間仕切りテント、簡易ベッド、ペット同行避難を取り入れる推奨モデルを示しています。大池中学校で見た給電車やペット同行避難も、この推奨モデルにある項目です。
避難所では、ペットは人と別の場所で過ごします
写真は、ペット同行避難の説明で並んだ「ペット用備蓄品の例」の展示です。
屋外では、健康局がペット同行避難の説明をしていました。
小中学校の避難所では、ペットと同じ部屋では過ごせないそうです。各学校にペットの飼育スペースが決められていて、ブルーシートなどを張って使います。
私は、同じ体育館の中に犬や猫の場所があるものだと思っていました。市民の方も、そこまではご存じないのではないかと感じました。
ペット用のスターターキットも、順次配備しているところだそうです。ペットシーツなどの備えは飼い主が用意します。
同じ日の健康局の分科会では、公明党の徳山敏子議員が、同行避難のガイドラインや動画づくりなど市の取り組みを評価したうえで、ペットとの避難を取り上げました。
2026年7月の熊本地震では、ペットがいるために避難所へ行かず、車中泊や自宅で過ごした方も多かったと指摘しました。ペットと同じ部屋で過ごせる避難所の必要性を問う質問です。
健康局の答弁は、ペットと同じ部屋で過ごせる避難所には一定のニーズがあると承知している、というものでした。
ただ、スペースの制約や、動物アレルギー、動物が苦手な方への配慮から、いまは飼養スペースと居住スペースを分けています。同じ部屋で過ごせる避難所を新たに開くには、備蓄品の確保や運営体制など多くの課題があるとしています。
獣医師会との協定にもとづき、被災ペットの救護や一時預かりについて、具体的な対応の検討も始めています。
同じ部屋での避難を含めたペットの避難は、他都市の取り組みの状況も見ながら、「危機管理局とも連携して研究をしてまいりたい」との答弁でした。
一度やってみれば、いざというときに動けます
お住まいの地域で訓練があれば、ぜひ足を運んでみてください。
簡易トイレの凝固剤も、話には聞いていても、やったことがなければ、いざというときに使えません。一度やっておけば、すぐにできます。
ペットとの避難の課題も含めて、引き続き当局とさまざまな場面で議論を重ね、解決に向けて尽力していきます。
避難所のことで気になることがあれば、公式LINEでご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
