兵庫県庁の建て替えと神戸都心の回遊性について[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。神戸都心の再整備をめぐる神戸市と兵庫県の取組について、ご報告いたします。
この記事は、2026年6月28日の神戸新聞の報道や、兵庫県の検討会資料、神戸市の予算要望への県の回答などをもとにまとめました。
三宮は前進、回遊の北の入口はこれから
三宮駅周辺やウォーターフロントの再整備は、目に見える形で進んでいます。一方で、回遊の北の入口にあたる元町駅北側と県庁周辺は、これからの段階です。
神戸市は兵庫県に対し、県庁周辺を含む元町エリアのまちづくりで連携するよう予算要望しています。都心全体の回遊性は、神戸市だけでは完結しません。
都心の回遊性とは何か
回遊性とは、来街者が複数の場所を歩いて行き来し、滞在時間が延びることを指します。神戸都心では三宮、ウォーターフロント、旧居留地、元町をつなぐ構想が描かれています。
神戸市と兵庫県は、これらのゾーンを歩いてつなぐ回遊ネットワークの形成を目標に掲げています。元町駅北側は、その北側の中継点に位置づけられています。
歩く人が増えれば、買い物や飲食の機会が広がり、まちのにぎわいにつながります。だからこそ、ゾーンの間をどう歩いてつなぐかが問われています。
写真はイメージです
神戸市の再整備は着工段階に
神戸市役所本庁舎2号館の建て替えは、2026年6月に本格着工しました。竣工は2029年9月の予定です。
高層階には、兵庫県で初めてとなるラグジュアリーホテル「コンラッド神戸」が2030年に開業します。三宮とウォーターフロントの中間で、歩いて楽しめる回遊の核を目指します。
完成予想図
神戸市が兵庫県に求めた連携
神戸市は2026年度の予算要望で、三宮再整備と県庁舎周辺を含む元町エリアのまちづくりの連携を、兵庫県に求めました。
具体的には、JR元町駅西口周辺のバリアフリー化と、神戸市の三宮再整備との相乗効果を求めています。兵庫県は神戸市の要望を受け、この整備事業に約1億9千万円を計上しています。
元町駅の西口は、津波の際に北側へ逃げる避難経路にもなります。バリアフリー化は回遊性に加え、防災の面でも意味を持ちます。
元町駅北側に残る回遊の課題
兵庫県の検討資料では、県庁周辺は核となる集客施設が乏しく、歩行者が少ないと指摘されています。元町駅をはさむ南北の高低差も、回遊の障害とされています。
県は元町駅北側を「モトキタ」と呼び、緑豊かでにぎわいのあるエリアにする方針です。神戸市と連携し、回遊ネットワークを強める考えを示しています。
揺れ続ける新県庁の事業費
新しい県庁舎の事業費は、たびたび見直されてきました。前の知事の構想では約700億円、現在の知事は選挙で実質的な負担を500億円前後に抑えると訴えていました。
2025年10月の基本構想では、庁舎などの整備費が約650億円とされました。これに移転などの関連経費約160億円を加え、合わせて約810億円が示されています。
物価の高騰を踏まえて建て直すと、事業費は約1,010億円に膨らむとの試算もあります。建設費の高騰は全国の公共施設に共通する課題です。
県は今年度末までに基本計画をまとめ、竣工は早くて2033年を見込みます。事業費はなお定まっていません。
市民の視点で連携を見守る
神戸市の本庁舎と兵庫県の県庁舎は、それぞれ別の事業です。ただ、同じ都心の回遊性を高める計画として、連携が前提になっています。
神戸市は本庁舎の建て替えを進めており、兵庫県との連携も計画に組み込まれています。県庁舎の整備はこれからで、事業費の見通しが定まるのを待つ段階です。
県庁舎は耐震性の確保という課題も抱えています。回遊性が高まれば、都心部のにぎわいと活力にもつながります。
神戸市と兵庫県の連携がどこまで形になるのか、引き続き注視してまいります。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
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