県が売却を進めていた土地を市が取得、五社駅前が里山の拠点に[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
五社駅のすぐそばの旧五社寮跡地で、本日10月12日、北区連合婦人会の主催による里山わくわくデーが開かれました。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。
この会場には、かつて「五社寮」という保養所がありました。兵庫県市町村共済組合の、泊まって休むための施設です。2006年に閉じて建物も取り壊され、その後は草木に覆われていました。
県がこの土地の売却を進めていたことから、2021年1月の都市交通委員会で、駅前の土地として有効に活かすよう市に求めました。その年に神戸市が取得し、いま、市がここに里山の拠点を整備しています。その経緯をご報告いたします。
八多太鼓で幕を開けました
竹笛づくりやスタンプラリー、トマトすくい、ニジマスのつかみ取りと、里山にちなんだ遊びや体験が並びました。
婦人会の皆さんのカレーライスや野菜の直販のほか、竹チップを使ったコンポストの紹介もありました。
この催しは兵庫県神戸県民センターの助成事業で、北区役所と北神区役所、神戸電鉄が後援しています。
秋晴れの空の下、会場は家族連れで大変にぎわっていました。
自転車があふれ、木が張り出していた五社駅前
五社駅前には、以前から市立駐輪場があります。それでも道路には自転車が乱雑に置かれ、木が道路に張り出していました。
2011年には、地域の方から、駅前の木を切ってほしい、自転車置場を何とかしてほしいとご相談をいただきました。見苦しく危険なので何とかならないか、という声は、その後も多くの方から届いていました。
駐輪場の隣に掲げられた「売地」の看板
駐輪場の隣が、この五社寮の跡地です。広さは約4,000㎡あります。
ある日、五社駅前で朝のあいさつに立っていて、この土地に、県の売却を知らせる看板が掲示されているのを目にしました。
2020年11月30日、神戸市と神戸電鉄は、駅周辺の施設や土地の有効活用を目的に、沿線のリノベーションの連携協定を結んでいました。
県の土地は、1回目の売却では買い手がつきませんでした。2021年1月、私は当局に、県がこの土地の売却を進めていることを伝え、市で取得してはどうかと提案しました。
2021年1月の都市交通委員会で取り上げました
1月25日の委員会では、駅前の道路の敷地は神戸電鉄のもので、駐輪場の隣は県の土地だと述べました。都市局が主体となって県や建設局と連携し、五社駅前のリノベーションを進めるよう求めました。
鈴木都市局長の答弁は、建設局も問題意識を持って県と協議しており、建設局を窓口に、駅前の公的利用を県と調整している、というものでした。ただ、県は約4,000㎡をまとめて買ってほしいという考えで、駐輪場だけならそこまでの広さは要らない、との説明でした。
私は、駐輪場の問題にとどめず、県の土地と神戸電鉄の土地を合わせて五社駅前全体を考える必要があり、その旗振りは都市局だと重ねて求めました。これに対し局長は、いまは建設局が窓口だとしたうえで、神戸電鉄、建設局、都市局が一体的に解決策を見いだしていくと答弁しました。
市の土地になった約4,000㎡
敷地の脇を流れる有野川の渓流(2026年10月12日撮影)
その年、市は約4,000㎡をまとめて取得しました。駅前の駐輪場を広げ、駐輪場に使わなかった土地は、使い道を考えることになりました。
家族連れでにぎわう今日の会場を見て、あのとき委員会で取り上げておいてよかったと、改めて感じています。この土地が市のものとなり、多くの方が集う場所になったことを、うれしく思います。
「駅前30秒の里山」
2026年9月29日の決算特別委員会では、ほかの議員の質疑で、この場所が取り上げられました。岡田地域協働局SDGs推進課長は、駅前にありながら、有野川の渓流や竹林といった里山の雰囲気を身近に感じられる場所だと説明しています。
同じ日、金井地域協働局長は、ここのコンセプトを「駅前30秒の里山」と紹介しました。
刈払機やチェーンソーは使い方を知らないと事故が起きやすいのに、学べる場所が近くにない。局長はそう述べ、ここで基本を身につけてから本格的な里山に入ってもらう考えを示しました。
2025年度から、市は、草に覆われて見えなくなっていた五社寮の庭園で竹を切り、誰でも入れる場所に変えてきました。伐採した竹は企業と連携してチップにし、舗装に使う実証を行いました。大学生と竹垣をつくるワークショップや、市民向けのイベントも開きました。
放置竹林の竹を資源に変える取り組みは、西区の実証についての記事でもご報告しています。
9月1日の朝には、駐輪場の隣の、かつての五社寮の庭園の面影が残る場所で、造園工事が始まっていました。
2026年9月1日、造園工事が始まったころ
同じ場所の2026年10月12日
かやぶきの茶室は2027年度にも
設計と施工は、2026年7月に選ばれたチーム有野台が担っています。神戸市が公表した選定の結果では、契約期間は2027年10月31日までで、茶室と庭園、広場をつくります。
局長の答弁では、茶室は2027年度にもできる見込みで、かやぶきで造るとのことでした。ボランティアの力を借りながら少しずつ整備するため、全容が見えてくるのは恐らく3年から5年後だ、とも述べています。
ここを拠点に地域の活性化が一層進むよう、また里山に親しむ人材育成の拠点となるよう、引き続き尽力していきます。
五社駅前のことでお気づきの点があれば、公式LINEでご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
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