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ドクターヘリ運休報道、神戸の消防防災ヘリは大丈夫[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。2026年7月1日付の神戸新聞社説を読み、兵庫県内ドクターヘリの運航不安について、北区の視点から整理しました。

きっかけは神戸新聞の社説

2026年7月1日付の神戸新聞に、ドクターヘリをテーマにした社説が出ました。

見出しは「国の主導で運航安定化を」です。

社説は、兵庫県内2拠点のドクターヘリ運航が不安定で、断続的な運休が続いていると指摘しています。

2026年5月には、2拠点のうち1拠点で運航を部分的に止めざるを得なかった期間があったと書かれています。

7月は2機体制の予定ながら1機しか飛ばせない可能性があり、8月以降の運航日程は未定だとも述べられています。

一方、2026年6月16日付の読売新聞報道では、県が運航事業者と調整し、7月は各機2週間程度の運航見込みが立った、と伝えられています。

7~9月の全面運休は回避できる見込みで、8月以降も交渉を続ける方針だ、とも書かれています。

2026年7月2日付の神戸新聞では、7月に約2週間ずつ運航停止する日程が確定した一方、8月以降は関係機関が協議を続けている、と報じています。

社説が描く不安定さと、運航再開を目指す動きは、同時に進んでいます。

ただし、最終的な8月以降の日程は、整備士確保の結果次第です。

運航事業者の整備士不足が直接の要因で、兵庫県は山間地や離島が多く、搬送時間の短縮にヘリが欠かせない、という論点が社説の中心です。

整備士は機種ごとに資格が分かれる

報道では「整備士不足」と短く伝えられがちです。

航空整備士は、自動車整備のようにどのヘリでも対応できる職ではありません。

航空法のもと、操縦士・整備士には等級限定と型式限定があります。

国土交通省の通達でも、整備士は航空機の型式ごとに技能証明が分かれます。

構造やシステムの差が大きい機体は、別の型式として扱われます。

ドクターヘリには、国の運航基準で整備士の同乗が求められています。

朝日新聞の報道では、2025年度に整備士不足で運休した10機は、関西広域連合管内などを担うヒラタ学園の運航に限られる、とされています。

兵庫県内2機に人数を足せば済む、という話でもありません。

その機体を整備できる資格を持ち、同乗できる整備士が、その拠点・その時間帯にいる必要があります。

運休の要因は、ヒラタ学園側の整備士確保にある、と報道されています。

神戸市の消防防災ヘリは、パイロットと整備士を自前で抱え、委託先依存のドクターヘリとは体制が異なります。

神戸新聞の社説も、整備士不足は航空業界全体の課題で、国主導の処遇改善や参入障壁の見直しが必要だと訴えています。

兵庫県は2026年7月1日の記者会見で、整備士同乗ルールの見直しや2パイロット制の導入など、国との協議を進める考えを示しています。

救急ヘリへの患者搬送のイメージ

写真はイメージです

北区の方から届いた心配

社説を読んで、北区の方からも「神戸市への影響はないのか」という声が届きました。

北区・北神は面積が広く、山間部では救急車だけでは時間がかかる場面もあります。

以前、北区の方がヘリ搬送を受けたケースもあります。

「ドクターヘリが止まれば、北区の救急も危ないのでは」と心配する方もいます。

神戸市会議員堂下豊史の議会質疑

神戸の消防防災ヘリは別の仕組み

まず押さえてほしいのは、社説が問題にしているのは関西広域連合が管轄する兵庫県内2拠点のドクターヘリだ、という点です。

神戸市と兵庫県が共同運航する消防防災ヘリとは別体系で、神戸側の運航は継続しています。

豊岡・加古川を拠点とするドクターヘリが神戸市域に飛来することは、基本的にありません。

2種類のヘリを混同しない

神戸市域では、県と市の消防防災ヘリ3機を共同運航し、常時2機が飛べる体制を取っています。

医師が同乗する救急搬送も、この消防防災ヘリの枠組みで行われます。

消防防災ヘリのイメージ

写真はイメージです

一方、関西広域連合のドクターヘリは、県立加古川医療センターと公立豊岡病院を拠点に、播磨や県北などを主にカバーします。

名称に「ヘリ」が付くため混同しやすいですが、要請の仕組みも所管も異なります。

今回の運休対象は関西広域連合管轄のヘリであり、神戸市の消防防災ヘリとは別です。

令和7年度の消防防災ヘリの市内出動件数は346件です。

社説が訴える国の役割

神戸新聞の社説は、整備士確保や処遇改善を国が主導して進めるべきだと訴えています。

整備士不足は東京や大阪でも起きており、全国の構造問題だ、という論点です。

加古川拠点の機は2025年度に411件、豊岡拠点は1160件の運航実績が、別途の報道で示されています。

これらは神戸市域外の搬送が中心であり、神戸市民の日常の救急搬送とは線が分かれます。

一方で、神戸市域以外の中山間地域では、社説が懸念するとおり影響が大きい局面があります。

北区の方へ

「ドクターヘリが止まった=神戸のヘリ救急も止まった」のわけではありません。

社説が描いた運航不安は、豊岡・加古川を拠点にする関西広域連合のドクターヘリの話です。

神戸市内のヘリ搬送は、県と市が共同運航する消防防災ヘリが担います。

緊急時は119番、迷ったときは救急安心センターこうべ(#7119)をご利用ください。

堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)

神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。

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