地域共創科目、北区の41テーマに学生が挑む[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
2026年7月29日、地域共創科目の全体成果発表会が神戸親和大学で開かれました。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。学生が北区の課題に取り組んだ成果を見てきましたので、当日の配布資料とあわせてご報告いたします。
ポスターの前で、学生と地域の人が話し込んでいた
会場は鈴蘭台東町の親和アリーナです。午後1時から4時半まで、41のテーマに分かれたチームのポスターが会場を埋めました。
舞台から一方的に発表する形ではありません。学生がポスターの前に立ち、来場した地域の方や企業の方と直接やりとりするポスターセッション方式です。
今年度は約480名の学生が地域へ足を運んでいます。案内チラシの見出しは「北区の『なんとかしたい!』に、大人がマジに、学生がガチになった。」でした。
地域共創科目は、神戸親和大学が2025年10月に始めた必修科目です。地域・行政・企業・大学が組む「神戸北未来共創アライアンス」を土台に、学生が北区の課題へ入っていきます。
この取り組みは、2025年9月の開催のご案内と、10月のしあわせの村での地域共創フェスの様子として、このブログでもご報告しています。
ポスターは全部は回りきれませんでした。ここでは、話を聞いた3つを挙げます。
「優秀な傍観者ではありません」という一節
配布資料に、学長の松田恵示氏のメッセージが載っていました。読んでいて手が止まった箇所があります。
「本日の報告会では、それぞれのプロジェクトの成果が紹介されます。しかし、どうか成果だけを見ないでいただきたいと思います」
その背後には、うまくいかなかった議論があり、価値観の違いに戸惑った経験があると続きます。
「本学が育てたいのは、優秀な傍観者ではありません。社会の主人公です。社会を評論するだけの人でもありません。社会を創る人です」
評論する側に回らない。学生に向けられた言葉ですが、市政に関わる私も読み返しました。
淡河中学校のおてつだい隊
淡河町の中学校に学生が入り、教員の指導のもとで学校を手伝いました。授業を巡回して生徒に声をかけ、放課後の学習会では宿題を見ています。
廃棄する本の運び出し、プレハブ倉庫の整理、グラウンドの草取りまで引き受けました。避難訓練では誘導のサポートに回っています。
今後のテーマに挙がっていたのが、部活動の地域移行と交通量の増加です。神戸市は2026年9月から中学校の部活動を地域クラブ活動へ移すため、そこに参加しない生徒への働きかけを考えています。
あわせて、淡河町全体の交通安全マップづくりを準備しています。登下校の安全は、学校の中だけでは完結しません。
丹生山田の里の歴史
山田の里にある成道寺や無動寺を訪ね、丹生山田の歴史をたどったチームです。
国の重要有形民俗文化財である下谷上農村歌舞伎の舞台も見学しています。江戸時代から秋の収穫を祝う祭礼として演じられ、いまも近隣の小中学生による子ども歌舞伎が毎年続いています。
「栗花落の井」に伝わる山田真勝と白滝姫の物語は、学生が紙芝居にしました。稚児ヶ墓山については、秀吉軍の襲撃で命を落とした稚児を村人が弔い、椿を植えたと記されていました。
自分たちにできることを3つ挙げていて、その1つが、地域の歴史を子どもたちへ語り継ぐことでした。
地域共創を発信し育てる広報基盤づくり
科目全体の取り組みを、学生とメンター、教員へ伝える広報の役です。国際学科の学生も加わっています。
活動だよりの作り方は、長年新聞記者を務めた方を講師に招いて学んでいます。実際の新聞を教材に、取材の基礎から見直したそうです。
科目のキャラクター「きたリン」を立案し、投票で決めてシールにしたのもこのチームです。
大学は今年度から、地域の方と教員、メンター、学生がいつでも連絡を取り合えるよう、LINE WORKS株式会社の協力を得て連絡手段を一本化するとしています。
この日は、同社の代表取締役社長、島岡岳史氏も会場に来られていました。
次は8月2日、ありまホールで北神地区の発表会
8月2日の日曜日、神戸市立北神区文化センター(ありまホール)で北神地区成果発表会が開かれます。午後2時半から4時半まで、受付は午後2時からです。
今度は舞台でのプレゼン形式で、北神地区で活動した12チームが登壇する予定です。質疑応答とクロストークの時間もあります。
入場は無料で、申し込みも要りません。北神方面にお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてください。
地域の課題で気になることがあれば、公式LINEなのでご連絡ください。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
