あんしんすこやかセンター人件費に係る委託費を増額[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
あんしんすこやかセンターの人件費に係る委託費について、ご報告します。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。2026年度予算で、1人あたり450万円から560万円へ増額されました。
あんしんすこやかセンターの人件費に係る委託費は560万円へ
写真はイメージです
神戸市のあんしんすこやかセンターは、高齢者の身近な相談窓口です。地域包括支援センターの愛称で、おおむね中学校区に1か所、市内76か所あります。
2026年度予算で、人件費に係る委託費が1人あたり年額450万円から560万円になりました。約110万円の引き上げです。
事務費に係る委託費も、30万円から70万円程度へ上がりました。物価高騰を踏まえた見直しです。
訪問介護とあんしんすこやかセンターはどうつながるか
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訪問介護や居宅のケアマネジャーと、あんしんすこやかセンターは別の仕事です。ただ、どちらも在宅の高齢者を支えています。
国の基準は専門3職種です。保健師・看護師、社会福祉士、主任介護支援専門員です。神戸市では、住民同士の支え合いを推進する職員を圏域ごとに1名足し、正規4職種にしています。
総合相談や介護予防の計画づくりのほか、居宅のケアマネジャーを支える役割もあります。サービスを届ける側と、相談・調整の拠点。どちらも人員が足りなければ回りません。
社説が問う人員確保と、神戸で進んだ増額
2026年7月、神戸新聞の社説が訪問介護の安全確保を取り上げました。ケアマネジャーが利用者宅で被害に遭う事件を受け、国や自治体に人員確保を求めています。
社説は、善意や我慢に頼らず、職場環境の改善や賃上げが必要だと書いています。(出典:神戸新聞社説「ケアマネ殺害/訪問介護の安全確保急げ」)
神戸市の委託費増額は、この社説より前の2026年2月の予算審議で決まっています。事件が予算を動かしたわけではありません。
2009年度から据え置かれた委託費の水準
人件費に係る委託費の基準は、2009年度に1人あたり年額450万円へ改定されたあと、長く動いていませんでした。業務量の増加に合わせ、2017年度と2018年度には委託費全体の増額がありましたが、人件費に係る分そのものは据え置きでした。
この間、募集をしても応募がない、欠員が続く、という声が当局にも届いていました。神戸地域包括支援センター会からも、人件費に係る委託費の増額の強い要望が寄せられていました。欠員が続くと、残った職員が業務を抱え込み、法人の持ち出しも増えます。
議会で増額を繰り返し求めた経緯
2025年6月30日の福祉環境委員会で、人件費に係る委託費の水準改定を求めました。当局は、人員確保と定着、負担軽減の方策を検討すると答えました。
同年9月8日の本会議では、副市長が翌年度予算に向けて増額する方向を示しました。9月26日の決算総括質疑でも、450万円の水準を踏まえた増額の方向が改めて出ました。
2025年10月6日の福祉環境委員会では、欠員時の減額措置の見直しも要望しました。人が欠けても仕事量は減らず、残る職員の負担が深まるからです。
2026年度予算での答弁と検証の約束
2026年2月26日の予算特別委員会第2分科会で、増額後の実効性を聞きました。福祉局は、受託法人へ処遇改善への活用を呼びかけると答えました。
実績報告書では、正規4職種の人件費総額が分かります。前年度と比べ、増額分が職員へ支給されているかを確認できる、との答弁でした。
欠員がすべて解消するとは限らない、とも市は認めています。増額の趣旨は、機会あるたびに伝えていくとしています。
増額を処遇につなげるために
同じ日の質疑で、カスタマーハラスメントの把握も取り上げました。当局の実態調査では、2025年度中にハラスメントがあったと答えたセンターは76か所中32か所、42%でした。
相談窓口の新設は2026年度予算では実現しませんでした。弁護士相談やマニュアル、管理者向け研修などは進んでいます。暴言や理不尽な要求への備えも、欠かせません。
紹介手数料や法人の持ち出しに吸収されず、職員の処遇と定着に届くかが問われます。
北区でも、認知症や独居、複合課題の相談は増えています。あんしんすこやかセンターの体制が安定しているかが、そのまま相談の受け皿になります。
給与への反映は、法人ごとの状況にも左右され、一律には言えません。欠員がどう動くかも含め、現場の実情を確認していきます。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
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