TOPブログSNS年齢制限、市にできる工夫を考えたい[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

SNS年齢制限、市にできる工夫を考えたい[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

SNS年齢制限を、2026年8月23日付の神戸新聞の紙面から考えます。こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。

2025年9月8日の本会議で、公明党の質疑に教育委員会と副市長が答弁しています。

SNS年齢制限は神戸でも他人事ではありません

スマートフォンを見る子どものイメージ

写真はイメージです

SNS年齢制限は、遠い国の話として流せるテーマではありません。オーストラリアは、16歳に達していない子どもを対象とする法律を成立させました。

連邦議会が2024年12月10日に裁可した改正法で、対象は16歳未満の子どもです。英語名は Social Media Minimum Age Act です。

神戸新聞は、日本が一律の制限に慎重だと伝えていました。表現の自由や、子ども同士の連絡を理由にする議論もあります。

市の条例は、法律の上には出られません

自治体は条例を作れます。憲法第94条は、法律の範囲内で条例を制定できる、としています。

権利を制限する条例は、憲法第21条の表現の自由と通信の秘密にも触れます。年齢でSNSを止めることは、連絡そのものに関わります。

国が禁じていないことを市が禁じてよいか。全国サービスのアカウントを、市の条例で止められるか。論点はここにあります。

オーストラリアのような禁止を、市の条例に入れるのではなく、市が独自の工夫をする必要があります。

国は禁止ではなく、フィルタリングを選んでいます

国の法律は、青少年インターネット環境整備法です。こども家庭庁は、目的をフィルタリングの普及などだと説明しています。

事業者にフィルタリングの提供を求め、保護者に使わせる責務を課す建て付けです。何歳未満はSNSを持てない、という禁止ではありません。

市が年齢でアカウントを止める条例は、国が選ばなかった手段になります。

国内の条例は、禁止ではなく工夫です

テーブルに置かれたスマートフォンのイメージ

写真はイメージです

SNSのアカウントを年齢で禁じる自治体の条例は、見受けられません。あるのは、使い方の工夫です。

愛知県豊明市は2025年10月1日、スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例を施行しました。仕事や学習を除く余暇の使用は、1日2時間以内が目安です。

市は、権利を制限する条例ではない、と説明しています。香川県は2020年4月、ネット・ゲーム依存症対策条例を施行しました。

県は、利用そのものを制限するのではなく、家庭のルールづくりを求める、と説明しています。

子どもとスマホの現場で起きていること

2025年9月8日の本会議で、公明党の質疑に教育長が答えました。使用時間が一定の水準を超えると、学力スコアが下がる傾向がある、という文部科学省の調査です。

家庭のルールがある子どもは、使用時間が短くなる、とも答弁しました。保護者の使用時間が長い家庭は、子どもの時間も長くなる傾向がある、という話です。

教育委員会は、インターネット安全教室や依存防止の出前授業に取り組んできました。いじめ防止も含めた情報モラル教育です。

教育長は、学力に加えて心身の成長にも関わると述べています。

神戸が進めてきた使い方の教育

神戸市会の委員会で質疑する堂下豊史

神戸市会の委員会で質疑する堂下豊史

同じ公明党の質疑で、副市長は子どもが主体的に考える取組を説明しました。六甲山での日帰りキャンプでは、日常の使い方を振り返るプログラムがあります。

2024年度は、児童館でもキャンプの要点を体験するワークショップを始めました。参加者の9割以上が、参加してよかったと答えた、という答弁です。関西学院高等部と中学生の合同フォーラムの動画は、全市立中学校へ配られました。

副市長は、その動画を見た生徒が約2,400人だと答弁しています。2026年3月には、教育委員会と市長部局の共催でスマホのフォーラムが開かれました。

東北大学の榊浩平助教が講演し、児童生徒の参加は50人を超えました。利用に一定のルールが必要ではないか、という声も出ました。

教育次長は、フォーラムの動画を全小中学校で活用する予定だと答弁しています。考える場を先に置いてきたのが、神戸の工夫です。

市に必要な工夫を、聞かせてください

出前授業、キャンプ、フォーラム、動画。神戸は、条例で止める前に、使い方を考える場を置いてきました。

一定の効果は出ている、と受け止めます。ただし市は、何歳で線を引くかについては答えていません。

国の法律で線を引き始めた今、教育だけで足りるのか。連絡を失う子どもの居場所も、同じ重さです。

公明党神戸市会議員団の一員として、子どもの安全は大切です。連絡の残し方も気にしています。

家庭と学校をつなぐ場を増やすのか。保護者の使い方まで話すのか。災害時の連絡を残したまま、夜の使い方を減らすのか。

皆さんは、子どものSNSに年齢制限が必要だと思われますか。市に独自の工夫が要るとすれば、何が先でしょうか。

私は、まだ一つに決められません。家や学校で見ておられる実感を、聞かせてください。

堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)

神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。

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