TOPブログ市バスに燃料が入らない|燃料危機と64系統問題が重なる今[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

市バスに燃料が入らない|燃料危機と64系統問題が重なる今[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史

こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。市バス64系統のダイヤ改正と、燃料危機が重なる現状についてご報告いたします。

市バスに燃料が入らない──燃料危機が神戸市バスに追い打ち

神戸市バスはすでに、コロナ禍による利用者の激減と、路線の大半が赤字という深刻な状況に置かれています。そこへ、今度は燃料危機が直撃しました。

イラン情勢の緊迫化により軽油価格が高騰し、神戸市交通局では4〜6月分の軽油調達入札が不調に終わりました。久元市長によれば「4月分はなんとか調達できたものの、価格は従来の約2倍に跳ね上がった。5月以降はできていない」とのことで、このまま燃料が確保できなければ市バスの運行そのものが止まりかねない事態です。神戸・川崎・横浜・名古屋・京都・北九州の6政令市市長は3月30日、連名で国土交通省の事務次官に要請書を手渡し、燃料の安定供給と十分な財政支援を求めました。

市バス全体が抱える三重苦

神戸市バスの運行の様子

燃料問題は、市バスが長年抱えてきた構造的な課題の上に降りかかっています。

利用者の減少、財政の悪化、そして運転士不足——この三つは、燃料危機が表面化するずっと前から、静かに進行してきた問題です。コロナ禍を境に市バス利用者は大幅に落ち込み、路線の多くが赤字を抱えています。さらに深刻なのが人材です。今後10年で現役運転士の半数が退職年齢を迎え、全国的に見ても40代以下の大型二種免許保有者はわずか15%程度。燃料が確保できても、運転する人がいなければバスは走りません。三つの課題がそれぞれに重なり合う中で、今回の燃料危機が追い打ちをかけているのが現状です。

その文脈の中にある64系統の問題

こうした市バス全体の苦境を踏まえた上で、64系統の令和8年4月ダイヤ改正の問題を見る必要があります。

64系統の利用者数は平成28年度の9,190人/日から令和6年度には6,187人/日へと約3割減少しました。しかし運行便数の削減は1割強にとどまっており、長年にわたって需給のバランスが崩れたままになっていました。今回の改正で現行211便から174便へ37便を削減しますが、削減の中心は夜間帯(19〜22時台)です。昼間帯(8〜14時台)の便数は現行のまま維持されます。深夜の勤務を減らすことで翌朝の通勤時間帯に運転士を確保する、限られた人員の中での合理的な判断でもあります。

「利用者の多い路線を削るのか」という声があることは承知しています。ただ、データを冷静に見れば、昼間帯の削減はゼロです。混雑が悪化するという主張の数字的な根拠は薄い。問題の本質は、今手を打たなければ路線そのものが維持できなくなるという、中長期のリスクです。

2ルートサービスという選択肢

2ルートサービスの案内

また、64系統の定期券をお持ちの方は、62系統と地下鉄北神線を追加料金なしで利用できる「2ルートサービス」があります。神戸北町と三宮を結ぶルートは64系統だけではありません。減便後の移動手段の選択肢として、ぜひ活用いただきたいと思います。

燃料問題についてはこちらの動画もご覧ください

今後の課題

燃料問題・運転士問題・財政問題が重なる今、市バスを取り巻く環境は決して楽観できる状況にありません。2ルートサービスは選択肢の一つではありますが、乗り換えの不便さが利用を妨げているという声も現実としてあります。接続の改善、ダイヤ変更後の丁寧なモニタリング、そして市民への継続的な情報提供——こうした課題に、引き続き向き合っていく必要があります。

堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)

神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。

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