自分たちの足は自分たちで 北区で広がる地域交通の取り組み[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。北区ではバス路線の見直しが各地で進んでいます。地域の方々が自分たちの足を守ろうと動き出した取り組みを中心に、ご報告いたします。
暮らしの足が細る中、地域が自分たちで動き始めました
北区では、神姫バスの路線見直しが各地で続いています。
市バスが走っていない北部では、住民が自ら地域交通を立ち上げ、市の予算で支える形まで整いました。
南部の市バス64系統も、路線を将来に残すためにダイヤを見直しています。
神姫バスも、運転士不足の中で苦しい選択を重ねています
北部には市バスがなく、住民の移動は長く民間の神姫バスに支えられてきました。
その神姫バスも、運転士が足りないという事情から、2024年10月、2025年4月、2026年4月と路線の見直しを続けています。
2026年4月には6系統が役目を終え、地域の移動手段はさらに少なくなりました。
運転士不足はいま全国どこでも起きていて、一つの会社の努力だけで路線を支えるのは難しくなっています。
北部では、地域の手でバスが走り出しました
八多淡河バスは、路線の休止をきっかけに、地域の人たちが自ら立ち上げた北区で最初の取り組みです。
2024年10月に試験運行を広げ、翌2025年10月から本格的な運行が始まりました。
岡場駅から淡河を通って三木市内までつながり、通院や買い物の行き先が広がりました。
大沢町でも、運転士不足を理由に13系統(大沢町〜三田駅・岡場駅)の休止が伝えられました。
休止まで1年を切る中、市の関係部署と地域が手を組んで知恵を出し合いました。
これまで無償で走ってきた車を、国の制度を使って予約制のデマンド型バスに切り替えました。
こうして2026年4月に動き出し、北区で6例目、神戸市全体では14例目となりました。
議会で求めた支えが、毎年の予算という形になりました
こうした地域の運行を続けるには、活動を支えるお金がどうしても要ります。
私は2025年5月の本会議で、地域交通への補助の仕組みを見直すよう求めました。
2026年度の予算には、地域コミュニティ交通の活動費として年間30万円が盛り込まれました。
運行を続ける限り毎年確保される仕組みで、いまは北区の6地区で本格運行が動いています。
上唐櫃では、乗合タクシー「からりん」が試験運行を始め、最初の1か月は無料で乗れます。
花山では、コミュニティバスを走らせる事業者選びが進み、年明けの試験運行を目指しています。
道場では、AIが配車するオンデマンド交通に向けて、2026年6月10日から事業者の公募が始まります。
山の街では、診療所の送迎バスに65歳以上の方が無料で乗れる「やまバス」も走り始めました。
南部の市バス64系統も、見直しが進んでいます
64系統は、神戸北町と三宮方面を結ぶ、北区の暮らしに欠かせない路線です。
利用者は2016年度に1日9,190人だったものが、2024年度には6,187人まで減りました。
今回の見直しでは、乗る人の少ない夜の便を中心に減らし、朝の通勤・通学の便は残しています。
それでも不便になったという声はあり、利用の様子を見ながら、皆さんの声を市に届けていきます。
路線が消える不安に、地域とともに向き合います
市内では、120系統(名谷駅前〜しあわせの村)について、2027年4月に廃止する方針が示されました。
毎日の通院や買い物に使ってきた路線がなくなる不安は、地域にとって他人事ではありません。
背景にあるのは、運転士不足と利用者の減少という、神戸だけでは解ききれない事情です。
だからこそ、利用する方や住民の声を丁寧に聞きながら、暮らしの足をどう残すかを市と一緒に考えます。
いま動くことが、10年後の足を守ります
北区の交通は、地域と行政、そして民間が力を合わせて守る時期に入っています。
とりわけ北部では、自分たちの足は自分たちで守ろうと、住民が地域交通に汗をかいています。
この動きを一度きりで終わらせず、長く続く仕組みに育てていけるよう、議会で取り組み続けます。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
市政報告や地域の取り組みをLINEで配信しています。
