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兵庫県但馬地域でツキノワグマが民家裏に接近[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史


ツキノワグマ出没に関する地域安全情報

深夜の民家裏にツキノワグマ出没|兵庫県但馬で自動撮影を確認、警戒継続が必要

出典:神戸新聞
兵庫県但馬地域で、深夜にツキノワグマが民家裏へ接近する様子が自動撮影カメラにより確認されました。県内では全体として出没・捕獲数が減少傾向にあるものの、住宅地への接近事例は依然として発生しており、引き続き注意が必要です。

概要

  • 2025年10月24日午前0時過ぎ、但馬地域でツキノワグマの姿を自動撮影
  • 民家裏へ接近するも、カメラのストロボに驚き走り去る
  • 成獣とみられ、墓地前の階段から住宅地へ降りる様子を確認
  • 餌となるドングリが豊作で、県内全体では出没・捕獲数が大幅減少
  • 2025年度8月末までの捕獲数59頭、目撃326件と2010年度以降で最少の見通し

詳細情報

10月24日午前0時過ぎ、兵庫県但馬地域の民家裏にツキノワグマが出没し、自動撮影カメラがその姿を捉えました。カメラは住民協力のもと神戸新聞社が設置したもので、山裾の墓地前の階段を下りながら住宅に近づく様子が確認されました。

階段を数段下りたところでストロボが作動し、クマは驚いて山の方へ走り去ったとされています。

兵庫県自然鳥獣共生課によると、今年は餌となるドングリが豊作で、クマが里へ下りにくい状況が整っているとのことです。2025年度(8月末時点)の捕獲数は59頭(前年度362頭)、うち殺処分30頭(前年度108頭)。痕跡を含む目撃件数も326件と、いずれも2010年度以降で最小の見込みです。

AIカメラを活用した広域監視体制の必要性

こうした背景を踏まえ、私からは昨年12月の市長・知事会談の場で、AIカメラを活用した広域的な監視体制の重要性を提起しました。

その後、10月の常任委員会で環境局に進捗を確認したところ、以下の答弁がありました。

A(環境局部長)答弁:
令和7年3月に「県南地域シカ分布拡大防止対策会議」を開催し、ツキノワグマについても議題化。
また、兵庫県としても自動撮影カメラの設置により行動調査を進める方針を示している。
神戸市としても近隣市町と連携し、効果的な対策を実施していく。

▼関連動画|常任委員会での質問はこちら
委員会質問の動画を見る

まとめ|地域の安全確保に向けて

但馬地域でツキノワグマが民家裏へ接近する様子が確認されましたが、県内全体の出没状況は減少傾向にあります。とはいえ、深夜や早朝の住宅地への接近事例は依然として発生しており、油断はできません。

神戸市としても、引き続き警戒情報の共有、AIカメラの活用、近隣市町との連携による対策を推進してまいります。市民の皆さまが安心して暮らせる地域づくりのため、注意喚起と安全対策に取り組んでいきます。

堂下豊史|公式情報発信