決算特別委員会での質疑報告

本日開催された神戸市会の決算特別委員会において、私は福祉局に対し、以下の5つのテーマについて質疑を行いました。

1.高齢者施設整備計画の見直し
 高齢者人口は2040年頃にピークを迎える見込みです。特養の申込者減少や空床率の上昇、人材確保や建設費高騰といった課題を踏まえ、整備目標の見直しが必要ではないかと問いかけました。

2.高齢者施設の長寿命化支援
 新規整備に加え、大規模改修や長寿命化への重点支援が現実的です。他都市の独自補助制度を参考に、神戸市でも制度設計や国への働きかけ、市独自補助の導入を求めました。

3.介護現場のカスタマーハラスメント対策
 施設職員へのカスハラは深刻な離職要因となっています。神戸市老人福祉施設連盟からも相談窓口の要望が出ており、市としての支援体制構築を提案しました。

4.あんしんすこやかセンターの事務負担軽減
 人件費増額は評価できるものの、業務負担軽減は依然課題です。電子申請の導入や入力補助ツールなど、現場の声に応じた改善を求めました。

5.災害時要援護者支援の体制強化
 対象者が26万人に上る中で、名簿の実効性や避難支援体制の強化が急務です。地域や関係機関と連携した現実的な運用を求めました。

市民の安心と福祉の充実を実現するためには、制度の課題を的確に把握し、現場の声を反映させながら一歩ずつ改善を進めていくことが不可欠です。今後も議会の場を通じて提案を重ね、市民の皆さまにとって実感できる政策の前進につなげてまいります。