しあわせの村リニューアル方針策定へ 公明党の質疑が実る [神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
こんにちは、神戸市会議員の堂下豊史です。神戸市が総合福祉の拠点として整備したしあわせの村について、公明党神戸市議団として議会で継続的に問題提起を行い、大規模リニューアルの方針策定が予算化されるまでに至りましたので、その経緯と現状をご報告いたします。
公明党の質疑が実り、しあわせの村の大規模リニューアルが本格始動
神戸市が総合福祉の拠点として位置づけ、約35年前に整備した「しあわせの村」について、神戸市がいよいよ大規模リニューアルの検討に入りました。
公明党神戸市議団は、2025年2月の現地視察で課題を洗い出したうえで、代表質疑・福祉環境委員会・外郭団体に関する特別委員会と段階的に問題提起を重ねてきました。その結果、令和7年度予算では「魅力向上に向けた調査費(2,500万円)」が計上され、さらに2026年度予算では「リニューアル方針策定費(3,770万円)」が計上されるに至っています。
キャンプ場や宿泊施設を備え神戸市民には定番のお出かけスポットとして親しまれてきたしあわせの村ですが、近年は施設の老朽化や宿泊施設の利用低迷が課題となっていました。市は民間事業者の参入や新たな施設整備も視野に入れ、今後の方向性を本格的に議論しています。(出典:神戸新聞 2026年3月24日朝刊)
背景と現状の問題
しあわせの村は1989年、神戸市が総合福祉ゾーンと位置づけて整備した施設です。約205ヘクタールの広大な敷地にリハビリテーション病院・障害者支援施設といった医療福祉施設のほか、キャンプ場・遊戯広場・スポーツ施設が設けられており、福祉とレジャーを一体化した全国でも珍しいエリアです。ピーク時の1993年度には年間約216万8千人が利用し、2010年代は180〜190万人台で推移。新型コロナウイルス禍には160万人を割り込みましたが、2024年度には約190万6千人まで回復し、市民を中心に高い需要を維持しています。(出典:神戸新聞 2026年3月24日朝刊)
一方、老朽化が目立ちます。温泉健康センターでは2023年に入浴施設の天井からコンクリートが落下し補修を余儀なくされました。本館宿泊館をはじめ多くの施設が築30年以上を経過しており、市は一体的な計画が必要と判断しました。コロナ前に年間約4万2千人だった就学者数は2024年度で約3万9千人と戻り切っていません。特にたんぽぽの家・保養センターひよどりは利用が低迷しており、市は両施設を2026年11月末で休止することを決めました。また、開村から35年以上経て時代と合わなくなった機能もあるとして、市は対象施設の新たな活用方法について民間事業者に意見を聞きながら方向性を検討しています。(出典:神戸新聞 2026年3月24日朝刊)


議会での質疑:現地視察から始まった取り組み
2025年2月 現地視察 公明党神戸市議団
公明党神戸市議団は代表質疑に先立ち、しあわせの村を現地視察し課題を洗い出しました。たんぽぽの家・保養センターひよどりなどを実際に訪れ、施設の老朽化の状況や設置当初の役割からかけ離れた現在の運営実態を直接確認したうえで、本会議での質疑に臨みました。
2025年2月 代表質疑 壬生潤議員
公明党の壬生潤議員が視察の成果を踏まえて代表質疑に立ちました。市民から「子どもの遊具が老朽化し少ない」「周辺施設と比べて魅力が乏しい」との声が寄せられていることを紹介しながら、開村から35年以上が経過し時代遅れとなっている現状を指摘。たんぽぽの家・保養センターひよどりはいずれも設置当初の役割を終え本館の補完的な宿泊施設に転じており、稼働率は必ずしも高くなく、活用方針の抜本的な再検討が必要であると問いました。
そして「収益を確保しつつ持続可能な運営を実現するため、思い切った機能転換を含めた抜本的な見直しが不可欠」と市長の見解を求め、小原副市長から「両施設を含めたしあわせの村全体の在り方について抜本的に検討していく必要がある」との答弁を引き出しました。
この質疑が実り、令和7年度予算に「しあわせの村の魅力向上〔2,500万円〕」として、利用者実態調査・事業者と有識者への意見聴取に向けた予算が計上されました。
2025年6月 福祉環境委員会 堂下豊史

私は福祉環境委員会において、2020年のリニューアル検討会以降、老朽化やハード面の課題整理が十分に進んでいないことを指摘し、2月の代表質疑で得た「抜本的な見直し」という副市長答弁を踏まえ、本年度予算に計上された調査を単なる意見聴取にとどめず、施設機能と活用方針の再構築に向けた具体的な調査として進めるよう求めました。
八乙女福祉局長は、事業者へのサウンディング型市場調査(7月以降開始・年内取りまとめ)、有識者への意見聴取、利用者アンケートおよびスマートフォン位置情報を活用した回遊分析の3本立てで調査を進めると答弁しました。
2025年7月 外郭団体に関する特別委員会 岩佐けんや議員
公明党の岩佐けんや議員は外郭団体特別委員会において、代表質疑から4か月が経過した時点での検討状況を確認しました。八乙女福祉局長からは、有識者からの意見聴取がすでに始まっており「施設の多目的・複合化が必要」「稼働率の目的適合性を再確認すべき」との意見が寄せられていること、8月からサウンディング型市場調査を開始する予定であること、スマートフォンの位置情報を活用した回遊分析も行うことなど、具体的な進捗が報告されました。
市の答弁が形になった:サウンディング調査の結果
サウンディング型市場調査は8月4日に実施要領を公表し、10月から11月にかけて個別対話を実施。不動産・宿泊レジャー・医療福祉・建設など13社が参加し、施設の転活用や新たな整備の可能性についての意見・提案が取りまとめられました。
今後の課題:リニューアル方針の策定へ
2026年度予算には「しあわせの村のリニューアル〔3,770万円〕」が計上されました。こどもから大人まですべての市民がいつでも楽しめるしあわせの村であり続けるため、市民や事業者などによるにぎわいづくりに取り組むとともに、新たに付加する機能や民間事業者の参入方法の検討を行い、リニューアル方針を策定するというものです。
2025年の視察・質疑から積み上げてきた取り組みが、いよいよリニューアル方針の策定という具体的なフェーズへと進みます。たんぽぽの家・保養センターひよどりの休止後の活用方針をはじめ、民間参入の仕組みづくり、にぎわいと福祉の両立など、課題は多岐にわたります。「誰もが楽しめる」というしあわせの村本来のコンセプトを守りながら、開村から35年を経た神戸にふさわしい姿へ再生するため、引き続き議会の場でしっかりと取り組んでまいります。
堂下豊史|神戸市会議員(神戸市北区)
神戸市北区を拠点に活動する神戸市会議員。
地域の声を市政に届けるため、議会活動や地域課題の解決に取り組んでいます。
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