田植え1回でコメを2度収穫|注目集まる「再生二期作」 技術革新で全国に普及拡大[神戸市北区]神戸市会議員 堂下豊史
出典:神戸新聞
神戸市より、農業技術の進展に関する新しいお知らせです。
温暖化による気温上昇を逆手に取り、田植え1回でコメを2度収穫できる「再生二期作」が全国で注目を集めています。農研機構が中心となって品種改良や栽培法研究を進めており、生産コスト削減や省力化につながる技術として普及が広がっています。
概要
• 田植え1回で2回収穫できる「再生二期作」が全国で普及拡大
• 温暖化により可能となった新しい増産技術として期待
• 稲株の「休眠芽」が再び生育し、2回目の収穫につながる仕組み
• 農研機構が講演会・現地検討会を開催し最新研究を共有
• 石川・福井など各地で作付面積が急拡大、農家の経営改善に寄与
• 収量や品質向上には品種選定・栽培管理の課題も残る
詳細情報
「再生二期作」とは、田植えを1回行った後、1回目の収穫を終えた刈り株から再び芽が出ることで、2回目の収穫まで行う新しい栽培法です。稲は本来、多年生植物であり、条件がそろえば再び生育する特性があります。温暖化による気温上昇が追い風となり、日本でも二期作が可能な地域が増えてきました。
農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)が10月に開催した講演会では、主席研究員・中野洋氏が再生二期作の現状を解説。南米や台湾などの事例にも触れながら、温度や日照条件を満たせば周年収穫も可能になる潜在性があると指摘しました。
再生二期作では、1回目の収穫後に稲株の「休眠芽」が覚醒し、再び生育を開始します。今年は超早場米の収穫後、9〜10月に2度目の収穫を迎えた地域もあり、実用化が進んでいます。機構の研究では、温暖化対応の品種改良も強化され、各地で普及が加速しています。
金沢市大桑川地区で開かれた現地検討会には約70人が参加。生産者が二期作の生育状況を確認し、収量や品質を現場で検討しました。二期作は生産コストの5〜6割で済むほか、田植え作業も不要となるため省力化にもつながる利点があります。
一方で、二期作目の収量は一期作に比べ6〜7割にとどまる傾向があり、登熟不足など品質課題も残ります。それでも総合的にはコストメリットが高く、農家所得の向上に寄与する技術として期待されます。農研機構は今後も実証試験を重ね、普及に向けた技術開発を進める方針です。
まとめ
再生二期作は、地球温暖化という環境変化を逆手に取り、農業の省力化・低コスト化を実現する画期的な栽培技術です。地域の気候に応じた品種選定や栽培管理の工夫が必要なものの、現場では着実に成果が見られ、今後さらに普及が進むことが期待されます。農家の所得向上と食料生産の安定にもつながる取り組みとして、引き続き注目していきます。
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